wakacchainai craftbeer

pure beer lover/日常とビール

ハタチの頃と、スタウトについて。

ひょんな事から頂いた調布ビアワークスのバニラチョコレートスタウト。飲まず嫌いしていたスタウトに最近はまっている。

「焙煎した大麦の苦味がブラックコーヒーのよう。」なスタウト。大人になろうとしていた思春期の味を思い出す。まだ、コーヒーの味が私に馴染んでいない頃。新鮮で、かっこよくて、好奇心を煽られる。その香りをふんふんと嗅いでいた。


近所の電車通り沿いにある、やんちゃそうなマスターが経営するコーヒーバー。

日曜の昼下がり、知ったばかりのpopeyeと、大して書く事のないスケジュール帳を持って向かう。カウンターなんて小っ恥ずかしいし「1人の時間を贅沢に過ごすんだ〜。」と生意気な20才の私は、店内の隅にある2人用のテーブル席が指定席。
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久しぶりに見返した、POPEYEと20歳の私。(日本語の弱さが垣間見える)これで良いのか?とか、あるべき場所は?本当にしたい事は?とか。た〜くさん考えるけれど、色々とわからないことばかりだ。とりあえず、20歳の私が、登山終わりのビールが最高だと言ってる事だし山に行かねば。

初夏のアイスコーヒー、ワイングラスに細いストロー。少し口に含むだけで、ジワアっと身体に浸透してゆく感覚。新鮮で、かっこよくて、美味しい。濃ゆいコーヒーをちびちびと飲み、夕飯の時間になるまでダラダラと過ごしていた。

大人になるって自由で楽しいんだろうな?ってpopeyeを読みながら夢見ていたほぼ思春期の20才の味わい。


そんな今は、珈琲を飲んで思春期時代を懐かしむことは無く、新鮮味を感じる事もなくなっていた。好きだけど、あの頃みたいに「コーヒーッテカッコエエ!」て気持ちにはなれない。スタバでフラペチーノを飲まず、近所のコーヒーバーで1人物思いにふけていた可愛くない学生時代の思い出。

どうしても、慣れた顔してたしなめないスタウト。ちびちびと一人で時間をかけて味わっている。少し口に含むと、モルトの甘味とカラメル感を感じた瞬間に香ばしい苦味とコーヒーフレーバーがこんにちは。ふぅ、、。まだ「これって美味しいんだよ〜?」なんてわかったふりも出来そうにない。


「大人になろうとしている」あの感覚と、一口飲む度に癖になってゆく味わい。これは、美味しいかも、、?まだ私に馴染んでくれないおとなの味。


▽てことで、ベストオブ儚いを聞いて、、?
山崎あおい『缶コーヒー』 - YouTube