金曜日とビールについて
ーーーーとあるクラフトビールと日常の過ごし方を、考えてみる。「◯◯とビールについて」3回目は金曜日とビールについて。ーーーーー
プレミアムフライデーは、私に関係のない話だけど 華やぐ金曜日に憧れる。わたしもロマンチックフライデーを送りたい。
そんな憧れもありつつ、1人ロマンチックフライデーを送った話。水曜日だったけど。
華やぐ金曜日セットリスト
1週間の仕事がおわり、金曜日は始まる。明日は早起きをしなくても良いんだし、無理をしたい。(二日酔いで)死んでも本望。
ここは浦和 。この街に、スケボーを抱えたシティボーイはいないけれど良い景色を見つけたんだ。
哀愁漂うアーケード街。ワインバー、立ち飲み屋、バル、ビアバーが連なる。昔ながら〜なアーケード街だとか、喫茶店、大きい煮込みの鍋があるような大衆居酒屋は平成生まれには馴染みがなく知らぬ世界。一歩、足を踏み入ればその新鮮さが面白くて、その馴染まなさはクセになる。
そして、私に馴染んでくれないアーケード街にいたよね、君は。
クラフトビアベイビー
この語感だけで惚れそうな、クラフトビール専門店。敷居が高そうに感じるけれど、この子が「そんな事ないよ〜!ダイジョブ!ダイジョブヨ〜!」って声をかけてくれるよう。
グラスの少年。
店主のおじさまと、可愛い女の子がカウンターの店先に立ち常連客と話している。居心地は良く、店の雰囲気も温かい。
あ、お先に一杯失礼。ベアードビールの帝国IPA(①)
ホップの強い香りと苦味がなんぼ、みたいな攻撃的なIPAではなく、謙虚で上品。バランスのとれた味わい。苦みゆえに引き立つモルトのカラメル感に安心。
「苦くて甘いって人生じゃん?」
伊勢角屋麦酒の恋来いみかん(②)
恋の気配は無かったが、いよかん(実家で食べたなあ)とダンボールで買うタイプのみかん(実家で、、)がふわりとやって来る。
「実家に帰ろうよ。」
アウトサイダーブルーイングのベルジャンホワイト(③)
甘ったるいヴァイツェンをゆっくりと飲むことは好きだけど、小麦感のあるビールが好きな私は「爽やかフルーティ×小麦」の何処までも一緒にいれそうな感覚に喜びを知る。ここにきて食欲を刺激してくるベルジャンホワイト。近くに座っているおじさまがカレーライスを食べている。いいなあ、、、。ご飯たべて来ちゃったもんなあ、、、。今更、ぬっと出てきた食欲は酔いによる勘違いだとカレーライスをがまんして店を出た。良い店だった。
店を出て向かうは映画館。レイトショー前にウォーミングアップで温まったところで、改札口前の成城石井に寄って映画のお供を購入。
ララランド × 長浜IPA × キャラメルポップコーンにてハッピーエンドフライデー
クラフトビールと映画の相性は良い。キャラメルポップコーンとIPAは、あまにがく調和のとれたペアリングだった。映画はより色気帯びて、IPAの香りも苦味も身体を充満。
苦味がパッと際立ち、キャラメルの甘みに飽きることもない。女子高生の頃に、毎日キットカットばかり食べても飽きなかった若かりし胃もたれ知らぬカラダを取り戻したよう。
最後まで美味しいキャラメルポップコーンに喜びは隠せない。
映画館の売店でビールを買うこともある。ただ、映画館に売っているビールじゃ色気が無い。プラスチックカップの液体は本編前の予告でぬるく、のどごしがアイデンティティのピルスナーも手が止まってしまう。
そんなビールは映画に媚びず、酔いで心もぬるく、素敵なシーンも曇った感情でどこか霞む。それが、デートなら余計に哀しいだろう。何も寄り添えない。
2時間超の映画とじっくり向き合うように共に過ごせる一杯が有難い。ララランド、苦かったな、、、。
くすんだ夕日のパッケージがララランドの夜の色を思い出す。帰ろうと。
参考
クラフトビアベイビー
①ベアードビールの帝国IPA
Baird Beer | ベアードビールのこと | 定番ベアードビール:帝国IPA
②伊勢角屋麦酒の恋来いみかん
恋来いみかん|伊勢の地ビール クラフトビール販売 伊勢角屋麦酒
伊勢に来られる皆様に、幸せがたくさん来ますように!と、地元の食材とのコラボレーションをすすめる伊勢角屋麦酒が、今回注目いたしましたのは、三重県産のみかんです!
こういう心意気がなんだか有難い気持ちになる。
③アウトサイダーブルーイングのベルジャンホワイト
Outsider Brewing | オリジナル地ビールの醸造メーカー
長濱浪漫ビール 長浜IPA
このサイト可愛い、、浪漫
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ララランド、キャラメルポップコーンとIPA 1番苦いララランド